「たちつてとなかにはいれ」なんてよく言われるけど、こんな話をいきなり他人に振っても「お前突然何いってんの?」と言われそうで喋れなくなる。
本当に、言葉を浮かべようとしても何も出てこなくなる。
普段浮かんでくる思考が無意識の海から水面下に上がってきたものの集合とするなら、無意識の海面が限界まで上昇して全ての思考が水面下のずっと底へと沈んでしまったかのような感覚。
本当に何も考えられなくなる。
いや、何かを考えているのは分かるんだけど、それが言葉という形を取れる状態にならない。
幼少期に誰もが自分の多動性を抑えるために、自分の心にかけるようになるブレーキ・手綱、そういったものが強くなりすぎる時がある。
何を考えようとしても、それが外に出していいものであるという承認が降りないので念の為に表には一切出てこないようにされる感覚。
あれをどう乗り越えればいいのか。