まず、電車は公共の場で、閉鎖された空間だから、できるだけ静かにしなければならない。これは電車の乗客同士の会話でも同じ。大声を出すのはマナー違反だし、あまり盛り上がらないようにしなければいけない。
電話も同じ。ただ、乗客同士の会話と、電話との違いは、電話の相手は少なくとも同じ電車の乗客ではないと言うこと。そいつは乗客ではないんだから、乗客が優先される電車内において、そいつのためにわざわざ会話して、閉鎖された公共空間に雑音をもたらすのはマナー違反となる。
また、対面での会話は常に相手がすぐに返事することが期待されている一方で、電話というコミュニケーション手段では、相手が電話を取らないことは当然想定されている。
まとめると、対面での会話と、電話では以下のようなフローの違いがある。
一方が話し始める。→ そいつも乗客だし、話したいなら仕方がない。乗客は喋っちゃいけないというルールにすると、誰も喋れなくなって、みんなで我慢しなければいけなくなる。ただし、大声出すなよ。
話しかけられた側が返事する。→ そいつも乗客だから、大声出さなければOK。それに、対面での会話は電話と違って、無視することは想定されてない。
乗客が電話をかける。→ 電話はもともと、今すぐ取ってもらえるかわからないんだから、電車を降りてからかければいいだろ。閉鎖された公共空間では会話は最低限にするのがマナーだ。