近況の話も今後の話もせずに、子供っぽいままの話し方や増えない話題や増えた体重や日に焼けない肌の話もせずに、しっかりしろともお前ならきっと大丈夫だとも言われずに、面白くもない話でげらげら笑いながら向かい合って飲みたい。
切符を握りしめてホームへ駆け上がって、ぎりぎり間に合った終電の車内でいつか一緒に旅行へ行こうよって話をしたい。
先に自分の最寄り駅で降りて、にこにこしてる友達に手を降ってまた遠くない内にって約束をして別れたい。
別れて、どんどん歩くほど外灯がなくなる道を一人で歩いて、アパートを通り過ぎてもそのまま誰にも行方が分からなくなるまで酔っ払ったまま歩きたい。
それで二度と自分の顔を見ないままでいたい。
なんか昭和の映画だな 昼間は、みんなで頑張って働いて、毎年儲かっていて 夜は、そうやって世の中や自分の心配せずに酔っ払って 今は、昼間先の見えない仕事で働いて地獄で、夜...