うつらうつらしたせいで、凄く綺麗なものを思い出した、それはもう鮮明に
大学2年の冬
住んでいた木造のボロいアパートの二階
朝8時すぎ
昨晩からの雪が積もっていた
朝日が照り返して視界がチカチカと点滅する
清浄な空気
アスファルトの上の雪をかくがりりがりりという音
子供笑い声
授業にいかなくては、僕はそう思っていつもの分厚いジャケットを羽織った
冬の甘い良い香りがする
今日は4限までだ
そのあとは、あの子と飲み会だ
素敵な一日になりそうだ、僕はそう思って履き潰しかかっているスニーカーを履いて家を出た
まぶしい一日のはじまりだ
僕は間違いなく世界一自由だった
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