口だけでかい人がいる。
人の失敗にはやれやれとため息を付き、呆れたように指摘をする割に、自分自身の失敗には甘い。
自分も失敗することはあるのだから、他人の失敗にも寛容になろう、という考えはないようなタイプだ。
そして仕事ができるかといえば、そうではない。
自分ならできるとアピールする割に、実際は全くできず他人に尻拭いさせるようなタイプだ。
こいつは恥を知らんのかと。
一つは、その人間自身もコンプレックスをある程度抱えているということだ。
周りはできる、自分はできない。
多かれ少なかれそのような劣等感を感じていて、それを悟られたくないからできるアピールをする。
実際にはそれで信頼を失っていくのだが、ここに二つ目の要素がある。
現状認識ができていない。周りとのレベル差が分かっていないと言うべきか。
劣等感がそう思わせるのか、自分もせいぜい同程度のレベルに達していて、その差は少ないと思い込んでいるようだ。
実際には圧倒的な差があるにも関わらず、だ。