2018-03-12

ある駅に到着した。ここは咬噛村(こうかみむら)という場所で、駅の中に見世物小屋がある珍しい駅だ。この村は古い雰囲気の残った観光スポットとしても人気がある。駅はとても古い造りで暗く湿っており、見世物小屋特有雰囲気を持っている。

私は駅に着くや否や、見世物小屋談志に座敷をあがって噺をしていけと強要された。ここでは噺が運賃がわりとのこと。私は披露する噺はないからと断ったが、止むを得ず小咄をとっさにした。恥ずかしかったが、客の反応はまずまずだった。

私は、すでに日が傾いているが散策することとした。しかし、他所者の私に向けられるその地の住民視線に居た堪れなくなり、すぐに駅に引き返すこととした。

私が駅に戻ると、白人観光客がちょうど駅へ到着したようだった。彼女たちは他の人たちの目線を気にすることな観光を楽しんでいるようだった。

帰り、雨が降り始めていた。例の見世物小屋談志が「傘を持っていけ」と信楽焼の傘立てを指した。

そのような夢であった。

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