今日は朝早く起きたもんで。溜まっていた家事をひととおり終わらせ、週明け辛くないように仕事を調整した。買い物を済ませて、ふと「今日は誰かと飲みたいな」と思った。
家庭を持った友人は急に誘えないし、三連休の中日だからきっと最近彼女ができたアイツも予定は埋まっているだろう。
ほかに誰かいたかな……と考えたところで、ふと気付いた。会いたい人がいないのだ。
脳内で友人リストをめくってみても、会って話をしたい人がいない。適当に近況報告するだけでもいいのだが、数ヶ月前にすでに会っている。悲しいことにこの歳になると近況報告なぞ半年に1度、下手すれば年に1回もあれば済んでしまう。
若いころは飲みに誘うのに口実なんていらなかった。「なんとなく飲もうぜ」と誘える友人のなんと貴重なことか。仕事や趣味を通して知人は増えたが、特に目的なくだらっと飲めるような友人は、片手で事足りるほど少ないことに気付いた。
ほーーらしょうもない意地で独身貴族貫くからそうなる だから悪いこと言わんから若いうちに彼女の1人くらい作っとけって教えたのに お前は死ぬまでひとり酒 涙の盃 露と消え