この漢文はマジものではなく、うちの息子が書いたものです。悪しからず。
鹿聞之輒怒啼。以為「甚矣、吾見辱也。吾且不勝怒。」
北国翁聖誕者、食鹿、愛鹿、能解鹿之意也。
聖偶知之。則諫曰「方昏時、我将召鹿。焉可啼哉。」
鹿聞之大喜、乃笑曰「聖及其使者也、器之。不亦説乎。」
(聖誕列伝)
北国に馴鹿あり。其の鼻の赤きこと猶日の然ゆるがごとし。然れども人これを見るに異能なき者におぼえ、又しばしばこれを笑う。
鹿これを聞きて輒(すなわ)ち怒り啼く。おもえらく「甚だしきかな、吾が辱めを見るや。吾まさに怒りに耐えざらんとす」と。
北国の翁・聖誕(サンタ)は、鹿を養い、鹿を愛し、よく鹿の意を解するなり。
聖たまたまこれを知る。則ち諫めて曰く「昏なる時にあたりて、我まさに鹿を召さんとす。いずくんぞ啼くべけんや」と。
鹿これを聞きて大いに喜び、乃ち笑いて曰く「聖の其の者を使うに及びてや、これを器にす。また喜ばしからずや」と。
北国にトナカイ(馴鹿)がいた。その鼻はちょうど日が燃えるように赤かった。しかし、人々はこれを天賦の才と思わず、笑って小馬鹿にしていた。
この度ごとにトナカイは怒り、泣いていた。(トナカイが)思うことには「あまりにもひどすぎるなぁ…この仕打ちは。もう怒りに耐えられない。」
北国のおじいさんであるサンタはトナカイをやしない、愛し、気持ちをよく理解していた。サンタはたまたま、このこと(トナカイと周りのものとの軋轢)を知った。
そこで、諫めて「暗いときには、お前を呼んで(その赤い鼻をうまく使って)あげよう。どうして泣くのか、いや泣かなくてよい。」と言った。
トナカイはこれを聞いて大いに喜んで、「サンタのおじさんは動物や人(者)を使うときにその性質や能力を考えている。(このような人に理解されるのは)なんと喜ばしいことだろうか」と笑って言った。