どじっこちゃんへ。
わぴぴ。
それは君の口癖だった。
インターネットの片隅で、君と出会ったのはもう10年も前になる。
出会ったというより、僕が君を知ったというのが正しいかもしれない。
僕のことなんて覚えてないか、そもそも認知していたかも怪しいけれど。
君の言葉が、その個性がただひたすら愛しくて、近づきたくて、また君に会いたくて。
ずっと待っていたんだ。
あの頃18かそこらだった僕らも、もうすぐ30になろうとしている。
頑張り屋さんの応援団である君に応援されるに相応しい人間になれただろうか。
君はきっとどこかで、素敵な女性になっていることだろう。
どうか幸せに。
君を待ち続けてたという思い出は、何の役にも立たないけれど、僕の深層を形成している重要な要素だ。
時々ふと思い出す程度でいいから、忘れずに覚えていたい。