単なる遺伝的な得手不得手を倫理に絡めて責められたり差別されたりという経験はしたことがない
親は理解があったし
多くの同級生・友人たちも珍しがることはあっても蔑むことはなかった
これは別に自分に限ったことではなく、時代としてそういうもんなんだと思う
同期の友人が言った
どういうことかよく分からなくて、その後いろいろ読みかじるうちに理解はできた
左手で箸を持つということは、食事の作法さえまともにしつけなかった、という意味になるらしい
利き手について自分の人生で一番ショックを受けたのは、優しい友人が言ったその言葉だった
親には感謝している
利き手を許容しつつも、箸を右で持たせてくれたことに
きっと私の人生は左で箸を持つよりずいぶん生きやすかったに違いない
右で教えたら案外右で使った、と、ただそれだけなのかもしれない
そして同期の友人にも感謝している
箸ぐらい習わなくても持てるようになるよね けっこう頭弱い人なのかな
泣いた