選挙について、「白票には意味があるよ」と言う人は、いったい何が目的なのかよく分からない。
多数政党の支持者で、しかもその政党が人気ないことを自覚していて、投票を呼び掛けても効果が薄いと考えてる人がやってるキャンペーン、というなら分かる。
でも、真剣に「白票には意味があるよ」と言う人は、いったい何を信じているんだろう。
たとえば「遠足でどこに行きたいか手を挙げてください」みたいな学級会で、「白票を投じる」という行為に何の意味があるだろう?
候補地をA、B、Cとあげて投票を求められているのに、自分で対案を出すこともせず、ただ「白票」を投じて、A、B、Cを支持してる人たちが何かを「察して」くれると本気で期待できるだろうか?
仮に、A、B、Cが各1票で、ほか37人が「どこでもいいでーす(白票)」という状況になったとして、A、B、Cの支持者は、「ああ37人が満足する候補地を挙げられなくて悪かったなあ」なんてことを思うだろうか? 「何甘えてるんだこいつら。最低だな」としか思わないだろう。
「白紙投票しよう」なんてことを言う人たちは、それがどれだけ甘えたものの考え方か、どれほど自分が社会に迷惑をかけているか、少しは考えてみたらいいと思う。