この2年を振り返って何が身についたのかと考えてみると、何もない気がしている。
研究をしていた頃は狭い分野ではあったけれど、自分の研究という語れるものがあった。けれど、今そういうものがあるだろうか。
配属されてからは、いろいろな業務を任されて経験することができた。
おそらく同期の誰よりも経験した業務の幅は広かったけれど、果たしてそれが良いことだったかというのは疑問にも思う。
自分がしたいと思うことばかりでもなかったし。
その都度論文を調べたりして、それなりの結果は出し続けてきたつもりだけれど、一方で時間があればもっとこういうこともできたなと思えて、その点で心から満足できたことはなかった。
そして次の業務は前の業務と関連するものではなくて、また一から学ぶのかーということを続ける2年間だった。
フルスタックなんちゃらと言えば聞こえは良いが、実際は高機能雑用だった気もする。
Connecting the dotsとか言うけれど、全くつながる気がしていない。
反省点は沢山あって、特に勉強の絶対量が足りていないというのはあるけれど、それだけでもない気がしている。
この拡大していく業界の中で、常に新しい技術や手法が生まれて、追い続けて点が増えるだけなのではないだろうか。
点が増えた先に描ける何かはあるのだろうか。