2016-01-22

冷え切った夫婦に火を注ぐサイコロステーキ

仕事が終わり、スーパー刺身カキフライを買って帰る。

朝の冷蔵庫には、整形肉のサイコロステーキがあったことだけ確認している。

スーパーで手に入る食材の中で、最も醜悪なゴミだ。

そんなものを食べる気はない。

家に帰ると子供と嫁が夕食の最中だ。

テーブルの上にサイコロステーキアジ干物ほうれんそうのおひたし。

おれは刺身冷蔵庫にあった、朝俺が作ったポークソテーの残りで、

食事を済ます

嫁が切れる。

「私のごはんが食べられないっていうの!!!

「なんで刺身買ってくるの!!!

アジも食べないの!!!

めんどくさい。がとりあえずなだめる。

アジ明日の朝食べる」

サイコロステーキしかないと思ったから、刺身を買ってきた。」

「俺は古いもの賞味期限が短いものから食べてるだけだ。」

なんとか納得したようだ。

アジ冷蔵庫に行き、サイコロステーキは嫁が無言で捨てた。

みんなもっと結婚すればいいのに。

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