「毛玉取り機」なるものを持っている。持っているのだけど、いざ使おうという時になかなか出てこない。毛玉取り機が必要になるのは冬場だけだし、年にたった2回ほどだけなのだ。シーズン家電の上にレアキャラ。おかげで去年しまった場所がわからぬ。
ちゃんと「ここならば来年必要になった時にすぐ見つかるはずだ」と考えてしまったはずなのに、それがどこなのかわからない。それが毎年のことなので、去年の私が憎い。毛玉取り機が憎い。せいぜい2千円も出せば新しいものが買えるので、何度Amazonさんに明日届けてくれとお願いしようとしたことか。しかし思い直して去年の私の思考回路と行動パターンを想像する。あった。あったよ。
ようやく見つかっていざ使いだすと、その憎しみはコートやセーターの毛玉とともに浄化されていくのがまた奴の憎らしいところだ。はー気持ちよかった。ああもっと毛玉は無いのか。私に除去すべき毛玉を与え給え。
世のデキる主婦たちや、ちゃんとしている大人たちは、こういう道具をどこでどのように管理しているのかとても知りたい。必要なものをすぐに出してこれる、立派な人間になりたい。