1人で街中を歩く時、気をつけていることがあって、いかにも怪しい人や一見普通のおじさんやおばさんとすれ違うと必ず後方に気をつけるようにしている。不自然じゃない程度に振りむきさえする。
一方でちょっといいなって思う異性とすれ違うときは、10歩ほど歩いてから振りかえるようにしている。すると20人に1人くらいは向こうも振り返っていることがある。
この、一見自然に演出された「偶然」は相手をお茶に誘って結果恋に落ちる程度には成功率が高く、結果今のパートナーはそれで出会っちゃったりしてます。
「え?そうだったの?」
パートナーが言う。なんで私のことを好きになったのかって聞かれたので付き合いだした最初はぼやかしていたんだけど、いい加減本当のこと言ったのだった。昨日の夜。
「……」
「それってブログか何かで読んだでしょ?」
「うん」
「書いたの私だよ」
インターネットこわい。