同僚が憎い。前の席の同僚が憎い。
わからないことがあるとすぐに俺に聞く。何度でも聞く。覚えられないのかと不審だが、俺は答える。誰よりも早く昼飯に行って、誰よりも遅く帰ってくるから憎い。俺は自席でパンでも食って寝る。1人だ。だからその間の電話は俺が出る。時間外はまずしない。俺だって帰りたいのだが同僚は間に合わないと判断するとすぐ人にふる。憎い。週に1回は電車遅延で遅刻する。出勤は定時と同時だ。それからPCの電源を入れて前のコンビニに行く。だから仕事を始めるのが遅い。
だが何より憎いのはそのおっぱいだ。そして丸首のカットソーだったり、ニットのトップスだったり、タイトなカッターシャツだったりででおっぱいを利用することだ。俺はそれだけで前述のすべてを許してしまう。触れもしないおっぱいにだ。今日だってもう秋だというのに肩口の大きく開いた紺色のトップスで、ブラのストラップは一日中出っぱなしだし、俺に質問するときに前かがみになるからハーフカップのブラの奥まで見えそうになってしまうじゃないか。憎い。
俺は同僚が憎い。