肝心なときに誰かに支えてもらえる、そんな人生でありたかった。
誰も支えてくれない。誰も本気で俺の気持ちを受け止め、意見をしてくれない。
これがこれまで生きてきた結果である。積み上げた人間関係、人徳、信頼は所詮その程度だったということだ。
そんなこと、理屈では百も承知だった。世の中は残酷だと。人は自分が思っているほど自分のことを見ちゃいないんだと。
でもいざ本当に切ない状況に追い込まれてみると、ガキみたいな自己中心的ネガティブシンキングにズルズルと陥ってしまう。我ながらキモいが、どうすることもできない。
「人は人によって支えられて生きている。」そんな言葉があるが、これは世の中を俯瞰してみたときの話だ。
ささえてくれる人が居なくて闇堕ちする物語はよくある。 ささえてくれた人がいて立ち直ったり踏みとどまって元気に生きていく物語もよくある。 ささえてくれる人が誰も居ないけど...