自分のことが嫌い。大嫌い。
自分のことを嫌っていて良いことは何一つないってことは知っている。
知っていながら嫌うのを止められない自分がますます嫌いになる。
私が他人に好かれないのは、私が他人を無条件に嫌っているからだろう。はなから拒絶しているからだろう。人の目を見ないからだろう。
だけどそうしたくてしているんじゃない。
何度も「そうなってはだめだ」と抵抗して、明るく前を向くようにしていた。
それでも後ろ向きな気持ちはどうすることもできなかった。
こんな現状に至るまでの過程は、イノシシが祟り神になる過程に似ていると思った。
そして自覚してしまったからには、もう自分に明るい言葉をかけることなんてできないと思った。
人間は辛く重い気持ちをずっと持ち続けていたら、気が狂うか頭が働かなくなる。
だけど辛さによって自殺してしまうのは愚かなことなんじゃないかと考えている。少なくとも私が自殺することは愚かで無意味だ。だってその辛さの原因は、どうにかできるはずの自分自身の存在だから。
辛い気持ちを持ちながら生きていくんだろう。自分を嫌いながら。
こうなる前に、誰かに悩みを打ち明けたりするべきなんだ。そんなのわかってるんだ。
私だって何度も相談した。だけど余計辛い気持ちにさせられた。相談相手の負担になるんじゃないかと自分を責めた。自分のことを話すのが耐えられなかった。自分の気持ちがわからなくなった。自分が何を考えているのかわからなくなった。
誰ともかかわらずに生きる道を選ぼう。 誰に対しても表面的な付き合いのみに限定しよう。 表面的な付き合いであれば、礼儀正しく、節度あるふるまいをすることもできよう。 そして...
人のことが心から嫌いなわけではないんだ。 本当は寂しいだけで、うまくいかないジレンマから、卑屈になってるだけなのかと思う。 柔軟な心が足りないんだ。