2014-07-10

とある信心深い男がラジオを聴いていると、

その男の家はもうすぐ大洪水で流されるから

今すぐにでも避難してください!とニュースで言っていた。

男は神様がきっと助けてくれる、そう信じて祈り続けた。

神様が助けてくれるから大丈夫だ!

やがて水かさは増し、男は二階へと上がった。

すると、一艘のボートが近づいてくる。

ボートからは誰かの声がする。

大丈夫か、すぐ助けにいってやるぞ!

だが男は神を信じていたので、その申し出を断った。

神様が助けてくれるから大丈夫だ!

更に水かさは増し、ついに男は屋根裏で祈ることになった。

そこへヘリコプターが来て、男へロープを垂らした。

早く捕まれ、流されるぞ!

だが男は神を信じていたので、その申し出を断った。

神様が助けてくれるから大丈夫だ!

しばらく真摯に祈り続けた後、男は流されて死んでしまった。

男は死んでから神へ抗議した。

なぜああも貴方を信じて祈り続けたのに、なぜ助けてくれないのか。

神は憤慨して言った。

警告も、ボートも、ヘリコプターも寄越したのに全て無視したじゃないか!

そんな話を昔何かで聞いたんだけど、何だっけか。

とにかく助けてくれと言いながら、

無駄なことに固執して目の前にある助かる方法無視する輩が多すぎる。

助かる手段それ自体をを盲信する前に、その目的は何だったかを思いだせよ。

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