俺には昔恋人がいた。
相性が良かったから好きだったのかもしれない。
時間が経った今でもそれは判断できない。
別れた原因はくだらないものだった。
一つ
彼女に会うまでは、勢いに任せるセックスなんて、理性的じゃないと思っていた。
軽はずみな自分自身が嫌になった。
次
当時、俺は彼女以外にもう2人相手がいた。
今までは恋人がいても、恋人に申し訳ないと思ったことはなかった。
それが彼女に対してだけ、急に後ろめたくなった。
上手く振る舞えなくなっていく自分自身が嫌になった。
結局自分の事ばかり考えて別れを告げた。
ふと思い出すと、一緒に過ごした日を懐かしく思うと同時に、
罪悪感がにじみ出てくる。未練というよりは後悔だと思う。
どうしてあの時誠実に向き合えなかったのかな、と。
別に、誠実に向き合っていれば上手く行っただろうとかそういう話ではなく、
あの時誠実に向き合うことが、俺の人生には必要なことだったと思うだけ。
いや、嘘ついたやっぱりそれも少し考える。
でも結局その思考の中心にいるのは自分自身で、
この後悔って気持ちも、相手に対して向いているものじゃない。
あーーーどっかにいい娘いねーかなぁー!
罪悪感が合っても結局は最後の1行にたどり着いてしまう。 人間はそういうものなんだろう。どうやっても自分の幸福追求を手放せない。 罪悪感、とは言っても幸福追求権に影響が出る...