「――どうかな?」
桐乃が願ったのは、好き合っている兄妹の現実的な落としどころだった
色んな意味で――短くて、大切なお願い。
『俺たちの悩み』のすべてが詰まった台詞だった。
俺は――
エロゲーをやらされたり、買いに行かされたり。
エロゲーを棄てようとしたお前を止めようとしたり」
「京介・・・・・・」
「その度に俺は思ったんだ。
お前はエロゲーが好きな変な奴だけど、好きなものを好きだと言って諦めないのはスゲーって。
なあ、俺は好きな物を諦めないお前が好きなんだ」
現実的な落としどころを見つけなくてはならない。
でも、妹が自分の好きな物に妥協しようとしているのなら、きちんと前を向かせてやるのが兄貴の仕事だ。
その展開は無理だろ。 最終刊には高坂家の両親の描写はゼロだ。 麻奈実を当て馬にするので精一杯だった。 両親を出すだけで壊れる程度の結びつきしか書けなかったんだよ。
作者が書けなかったから自分で書くんじゃないですかー