職場であまり評価の高くない後輩達に、ちょっとした共通点がある。
それは指先をみつめいてること。
暇になると、すぐそうする。
一日に何回も、それなりのペースで。
なんでかわからないけど、同じようなことをしていたなぁ。
気づいたらそんなにしなくなっていた。
当然といえば当然。
気づかない間にちょっと成長したのかなと思う。
でも、20代後半くらいになっても
仕事中にそんなことをしている人がいるんだなと
後輩たちを見ていて気づいた。
あぁ、大人もこういうことするんだなと。
与えられた仕事をこなしてくれれば
でも、指先をみつめている時間があれば
他のことをできるのになあ、って思ってしまう。
机の上に置いている本も読めるし、
でも、彼らは指先をみつめている。
そこに何があるのだろう。
その指を他のことのために少し動かしたら
得られるものはきっと増えるのに。
彼らはそれを見つめているだけ。
なんか悲しい。
そんなことに気づきながら
彼らに教えてあげない僕はきっと悪いのだろう。
遅刻が続いたら注意する。
居眠りしてたら怒る。
これはできる。
では、指先を見つめいていたら?
僕にはその引き出しがない。
残念ながら、君たちが成長できないのは
僕のせいなのかもしれない。