2013-04-13

指の先

職場であまり評価の高くない後輩達に、ちょっとした共通点がある。

それは指先をみつめいてること。

やることがあれば普通に仕事をしているのだけれど、

ちょっと手が空くと自分の指先をみつめている。

暇になると、すぐそうする。

一日に何回も、それなりのペースで。

その姿を見て思い出すのは、自分幼稚園時代

なんでかわからないけど、同じようなことをしていたなぁ。

気づいたらそんなにしなくなっていた。

まぁ、あまり必要な行動とは思えないか

当然といえば当然。

気づかない間にちょっと成長したのかなと思う。

でも、20代後半くらいになっても

仕事中にそんなことをしている人がいるんだなと

後輩たちを見ていて気づいた。

あぁ、大人もこういうことするんだなと。

別に、誰にも迷惑かけていない。

与えられた仕事をこなしてくれれば

特に文句を言うほどの行動ではないのだから

でも、指先をみつめている時間があれば

他のことをできるのになあ、って思ってしまう。

机の上に置いている本も読めるし、

スマホを使ってちょっと情報を入れてみるとか

なんか自分プラスできることがあるのになあ、って。

でも、彼らは指先をみつめている。

そこに何があるのだろう。

その指を他のことのために少し動かしたら

得られるものはきっと増えるのに。

彼らはそれを見つめているだけ。

なんか悲しい。

そんなことに気づきながら

彼らに教えてあげない僕はきっと悪いのだろう。

遅刻が続いたら注意する。

居眠りしてたら怒る。

これはできる。

では、指先を見つめいていたら?

僕にはその引き出しがない。

残念ながら、君たちが成長できないのは

僕のせいなのかもしれない。

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