人のうちを訪ねたら、たとえ親戚の家でも、多少の気遣い、手伝いをしよう。少なくともするつもりでいよう。
立ち上がって、セッティングに協力すべきだった。
しかも途中でそのことに気がついたものの座ったまま中途半端に手伝ってしまったことで、かえって横着な印象を与えたかもしれない。
そもそも、用事の日程が決まった時から気乗りしなかったので、とりあえず訪ねるだけ訪ねて頑張らないでやり過ごそうという心根があった。絶対行かなければならないわけでもなかったし、行ってやるだけありがたく思えとまではいかないが、どこか尊大な気持ちがあったかもしれない。
そういう気持ちが知らない間に滲み出て態度に表れてしまったのだと思う。
あまり行きたくなくても、まずは出発前にしゃきっと気を入れていけばよかった。
通常ならば、私は気を遣い過ぎて疲れるほどなのだが、一端気を抜くとこのように隙だらけ、だらだら、甘えっぱなしになるきらいがある。落差があり、中間の程よい緊張があまりない。
※ただ今回の場合は仮に事前に気合を入れていったとしても効果は限定的だっただろう。