赤松健さん的には、Jコミのポジショントーク的な話としてされている部分もあるので、それは割り引かないといけないなぁ。
そういう意味で、赤松さんが懸念として挙げているのは、やや実際には起こりにくい事例のように思える。また著作隣接権は著作権に比べて非常に弱いし、実際にそういう事例が発生したら確実に裁判で負ける。
とはいえ、著者に許諾なくドラマ化してしまったという真保裕一さんの「奇跡の人事件」というのもあったから気にしようと思えばいくらでも気にできるのも確か。ブラックな企業に対しては法律が--緊急避難的な意味で--役に立たないってのはしょうがないかな。
ただそれは、「殺人事件は法律で禁じられているけど殺人は起こる」にも似ていて、だから「包丁を売るのは禁止」とも言える。まぁ極論だが。