どのランクに身をおくかの話
良さ・好さ・美さと善さが違うのは、貴族倫理と奴隷倫理の違いによるものだが、それはとりあえず無視する
当然の話だが、人は「よりよいもの」をよしとしてそれになろうとする
それと同時に、その逆になってしまう
それぞれの能力的限界や、価値観からどの程度のよさでよしとするかが変わるだろう
目標とするよさと実際のよさが一致した時に、世間と自身はその人物のランクを評価する
だから時として世間は「お前は目標が低い。不幸を投影して、自分の慰めとするな。惨めになるな」などと言う
「よりよいものになりたい」というのは、単純な欲望だ
それが実現できていないからといって、批判して良い事にはならない
墮落した人生を送ろうが、それはそいつなりの欲望を実現したに過ぎない
成功して充実した人生を起ころうが、そいつなりの欲望を実現したに過ぎない
両者にはやってることの違いはあれど、本質的には何の変わりもない