2011-08-16

    フジ騒動で「嫌なら見るな」という反論をよく見るが、
    この反論に耐えがたい違和感を覚える。

    そりゃ、見てて不愉快ものは言われるまでもなく見ない。
    でもこの問題の焦点は
    「嫌に感じない人(見続ける人)を無自覚のまま偏向放送の波にさらし続ける」
    という所にあるのではないか

    テレビが最も大きな情報源だという人はまだまだ多い。
    「嫌なら見るな」と言われ、はいそうですかと自分だけテレビチャンネルを変えても、
    今回の騒動を知らない人たちは相変わらず、気付かないうちに偏った情報をすり込まれていく。

    要するに反論として全く噛み合ってないのである
    催眠商法で荒稼ぎするセールスマンが周囲の抗議に対して
    「俺の行動が不愉快なら見なかったことにすればいい」というようなものだ。

    「嫌なら見るな」という言葉には、
    どうも「騙される方が悪い」「見極められない方が悪い」という意味が含まれている気がしてならない。
    百歩譲って第三者が言うならともかく、
    タレントしかり、芸人しかり、情報を発信する側がそれを言うのはどうなのか。
    騙す方が「騙される方が悪い」だなんて、詐欺師そのままではないか

    違うというのなら、業界の方々にはぜひとも
    「嫌なら見るな」以外の反論を展開してほしいものだ。

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