フジ騒動で「嫌なら見るな」という反論をよく見るが、
この反論に耐えがたい違和感を覚える。
そりゃ、見てて不愉快なものは言われるまでもなく見ない。
でもこの問題の焦点は
「嫌に感じない人(見続ける人)を無自覚のまま偏向放送の波にさらし続ける」
という所にあるのではないか。
テレビが最も大きな情報源だという人はまだまだ多い。
「嫌なら見るな」と言われ、はいそうですかと自分だけテレビのチャンネルを変えても、
今回の騒動を知らない人たちは相変わらず、気付かないうちに偏った情報をすり込まれていく。
要するに反論として全く噛み合ってないのである。
催眠商法で荒稼ぎするセールスマンが周囲の抗議に対して
「俺の行動が不愉快なら見なかったことにすればいい」というようなものだ。
「嫌なら見るな」という言葉には、
どうも「騙される方が悪い」「見極められない方が悪い」という意味が含まれている気がしてならない。
百歩譲って第三者が言うならともかく、
タレントしかり、芸人しかり、情報を発信する側がそれを言うのはどうなのか。
騙す方が「騙される方が悪い」だなんて、詐欺師そのままではないか。
違うというのなら、業界の方々にはぜひとも
「嫌なら見るな」以外の反論を展開してほしいものだ。
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