2011-07-16

東北六魂祭(初日)が失敗した理由

各種報道にもあるように、安全を確保できなかったため、パレードで竿頭とねぶたを巡行できなかった。

理由には警備の不備があるわけだけど、なぜ警備の不備が起きたのか。

それはひとえに、仙台市(民)にパレード型の祭のノウハウが無かったことによる。

 

仙台七夕にせよ定禅寺ストリートジャズフェスティバルにせよ、観光客が(終日)歩いて見て回る祭。それゆえこれらの警備では、見られる側を中心とした警備になる。

他方、パレードでは観光客は主として歩道を占拠し止まって見、しかし少なからざる移動客を整理する必要がある。だから交通整理こそが命。

今回の祭では、パレードであるにもかかわらず交通整理の人数が驚くほど少なく、その割に運営側の居場所にはそこそこの人数が残っていた。

10万人の人出を予想していたとのことで、今日の実際の人数がどの程度であったかはまだわからないが、人数の見積もりよりもむしろその人数が(仙台七夕と違い)密集するという想定が、不足していたのだろうと思う。

七夕等の成功体験却って失敗を招いたのだとすれば、それはチリ地震津波成功体験で逃げ遅れたのと近い構図が読み取れ、皮肉にすら思え。

ともあれ仙台七夕以外の祭はパレード型であり、他県には警備の知恵があるはずなので、(プライドの高い)仙台人がそうした知恵を借りれるか、明日の祭は見ものである

 

っていうかこの祭は成功しても仙台一人勝ちなので(青森市さんマジごめんなさい)、成功して「これで他の祭は見に行かなくていいや」ってなるよりは、失敗して「やっぱ五所川原に行かねば!(違」ってなった方が良いのかもしれない。

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