君は僕で僕は君。そっくりな双子。
見分けがつかないくらいそっくりでまるでドッペルゲンガーのようだった。
でも大人になって来て、中学くらいまで行くと君は女の子らしくなって、僕は男の子らしくなって。
でも君はお姉さんぶって僕の事をなんでもゆるしてくれた。
おかげで君に甘えてしまって、僕は大人になれずにいた。
ある日僕は初めて君が泣いているのを見た。
月に向かって祈るように泣いていて、男の名前を無限のようにループしていた。
ドロドロで醜い、出してはいけないようなもの。
僕は嫉妬していたのだ、気づかなかった。
彼女に恋をしていたなんて。
僕は目を閉じて息をすった。なんだかとっても悲しくて。
ぼくはどうしてこうなってしまったんだろう。