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2019-05-20

十分に発達した科学技術は、猫と見分けがつかない。

十分に発達した科学技術は、夢と見分けがつかない。

クラークの三法則の第三法則が「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。」ということらしい。詳しくは知らない。

魔法はもう現実に起こってしまっているので、もっと先を考えてみると、それは「夢」しか言いようがないのではないか

ブレイン・マシン・インターフェースBMI)は頭の中で思っただけで実際にモノを動かせたり、外部刺激を直接入力できる技術。すでにこれがある程度成功している。

その延長上で、実現可能性を度外視して想像すると、科学技術の行き着く先は、思ったことが全て実現する世界になる。そうならざるを得ない。

そうなると本当に夢と区別がつかない。全て思い通りになる世界は、逆に退屈になるだろう。

すると、その先は、自分の思い通りを少しだけ超えるような刺激を与え続けてくれるような世界しかない。

それも含めて、結局思い通りの世界

そうなると、最終的に、我々はどのような世界を望むのだろう。

おそらく、もう自分が何を望んでいるかすらわからなくなるだろう。

それを望んでいるのか、望むように誘導されているのか、区別がつかない。

自分自分以外の境界曖昧になり、生きているのか生きていないのかもわからない。

しかし、翻って考えてみれば、実は今生きているのも、そうは変わらない。

自分自由意志で食べたくて食べているのか、血糖が下がった、などの諸々の反射の結果で食べているだけなのか、わからない。

というか、どちらかといえば後者であることはほぼ明らかだ。

生きているということは、夢を見ている、ということ。

そんな時代がもうすぐ来ようとしている。

それはともかく、猫は1日中寝ている。

ご飯を食べて寝る。排泄をして寝る。少しすり寄ってきて、横で寝る。あくびをしてまた寝る。

十分に発達した科学技術は、猫と見分けがつかない。

 
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