2024-01-14

ふぇぇ…」はあまりきじゃないけど「ひゃい…」はめっちゃすき

両方とも可愛らしい舌足らずや嚙みかみを表す表現だが、「ふぇぇ…そんなのむりだよ~」みたいなのはそんなに好きじゃないのに「ひゃ、ひゃい…」みたいなのはめっちゃ好きな理由を考えたところ、元の文章が孕む礼節が原因ではないかと気が付いた。

ふぇぇ」については、「ふぇ」というのは「うぇ」の舌足らずな表現であることは確定的に明らかであるため、

ふぇぇ…そんなのむりだよ~」


うぇぇ…そんなのむりだよ~」

となる。すなわち「うぇ」という乱暴言葉遣いを可愛らしくラップしたものが「ふぇ」だ。可愛く装っても、それはあまり上品ではない言葉を発しているという事実に変わりない。

(ここで「うぇ」ではなく「ひぇ」ではないのかという指摘もあるとおもうが、「ふぇ」というのはUの音であるのに対して後者はIの音であるいくら甘噛みしてもIからUへの変化は考えにくいだろう。)

これに対して「ひゃい」は「はい」を噛んだ言葉である。そのため

「いくぞ…いいな?」

「ひゃ、ひゃい…」


「いくぞ…いいな?」

「は、はい

である。つまり発声者は相手に対して礼儀正しくあろうと思っていたのに、突然の、望外の、信じられない展開に動揺し、はやく答えないといけないと思っているのに緊張で言葉が出なくて、震える声でやっと返した肯定の返事が「ひゃい」である。敬意をもって接している相手に、動揺してもなお丁寧語を保とうとしているのに、制御の利かない咽喉は持ち主に反逆してその言葉をかわいらしく飾ってしまう。そして本人は恥ずかしがり、聞いた方はほっこりする。この! ギャップ! それが! だ い す き!

と気が付いたマル

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