俺は接神追桃のどこかを卒業後地元の中小企業に入って営業として働いている
馴染みの飲み屋もあって週一、二常連客と他愛のない話を繰り広げるのが習慣化しているが、その飲み屋に最近同い年くらいの女性がやってきた
個人経営のこぢんまりした居酒屋に若い女性が一人で来ることがないので初めは驚いたが、一人飲みに慣れているのか彼女は愛嬌がありカラッとした性格ですぐに大将や常連たちと馴染んだ様子だった
たまたま鉢合わせた際に彼女の話を聞くと、彼女は慶應を卒業後大手企業に就職し転勤でこちらにやってきたらしい
地元でなく知り合いもいないので一人飲みで知り合いを作っているとのこと
慶應で大手企業と言う時点で、Fラン中小の俺は到底見向きもされないことは分かっているが、何度か会話を重ねるうちに俺も彼女の明るさやカラッとした性格、愛嬌のある顔、そして俺とは対照的にもっと大きな世界を知っている彼女に惹かれ始めた