2022-12-20

仕事を求めるんじゃない 風を求めるべきなんだ

俺は音楽が好きだ。

でも俺の友人は、もっと音楽が好きだ。

友人にとって音楽はまさに生命であり、これまで何度も音楽に感動し、何度も音楽に助けられてきた。

から友人は、そうした音楽に携わる仕事をしている。

俺は音楽が好きだが、しかし彼のように心すべてを奪われた経験がない。

しかし、俺には言葉があった。

俺は昔から言葉が好きだった。

名言・名句・名文を目にするとハッとし、心を奪われ、その刹那すべてが静止したかのように息を呑んだ。

その瞬間、俺の心の中には風が吹き込む。

新たな世界が芽吹く煌きとよろめき。

それを与えてくれるのが言葉だった。

から俺は今、言葉に携わる仕事をしている。

言葉の力を、その魅力を体験しているから。

心の底から言葉で感動したことがあるから

言葉底力を人に伝える仕事は、正直すごく楽しい

言葉一つで、なんて思われようとも、そんな言葉一つが一人の人間価値観をガラッと変えてしまえるような、そんな力があることを誰よりも知っているから。

これも言葉に感動した原体験を未だ忘れずに居るからだし、今でもハッとする言葉出会うことは多い。

心に風が吹き抜け、その風は精神を擽り、自然と笑みがこぼれてくる。

この感情を伝え、原体験の共有をしたいと、心の何処かで願っているのかもしれない。

から言葉に携わる仕事をしている。

そして、思うのだ。

仕事というのは求めるのではなく、風を求めるべきなのだと。

心に靡いた風をとらえ、それをずっと忘れずに居ることが大切なのだと。

重要なのは仕事を求めることじゃない。

風を求めることなんだ。

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