2022-07-27

青いスリッパ

公立高校の校舎の前には下駄箱があって、外履きをスリッパに履き替えて教室に入ることになっていた。

スリッパ学校指定の青くて冷たい感じのするもので、どこかのトイレで使われているようなものだった。

でも、それは指定されたものからみんなそれを履いた。それが制服の一部なのだ

ある日、そのスリッパ文句がついた。

あん個性のないスリッパ押し付けるなんておかしい。

あのスリッパは古くからある形で、戦争からあるものじゃないか

個性のないスリッパ集団押し付けるなんて、没個性だ。思想教育だ、軍国主義だ。

こんなことでは個性のある生徒は育たないに違いない。」

校則に反して、違うスリッパ生活する生徒が現れる。個性を発揮しているらしい。

校則違反を指摘すると、学校に来ないと言う。教育を受ける権利を奪われたと言う。

学校指定スリッパを履いている人をそそのかす。「そんなことでいいの?」

校則に反している生徒は複数になった。教師にもいる。

スリッパの色や形で人生思想も影響は受けない。

スリッパ個性を発揮しなくても、個性や完成を発揮するところはありすぎるほどある。

スリッパが嫌なら、私立高校に転校して勉強をしてもいい。

だが、違うスリッパを履いている生徒は自分たちが正常で、自由謳歌している仲間だと主張している。

校則で決まったスリッパを履いている生徒は笑っている。「他にこだわるところがあるだろ。」

青いスリッパ君が代だったらどうだろう。

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