ウクライナにある種子貯蔵庫が焼かれたというニュースでそういう施設があると初めて知った。
「世界が核の炎に包まれた後に地球上の植物をすべて復元してやるぜ!」みたいな志を持ったノアの箱舟的プロジェクトをイメージした。
しかし調べてみるとどうやら少し違うようだ。
種子銀行とも呼ぶらしいこの施設(全世界に1300もあるらしい)に収蔵される植物の種類には偏りがあるっぽい?
日本で種子銀行っぽいことをしている、つくばの「農業生物資源ジーンバンク」ってところの収蔵種子データベースを見るに農作物系種子の収蔵が圧倒的に多いように見える。
まあ施設名に「農業生物資源」というお題目を冠している時点で当たり前と言えば当たり前か。
なのでパーフェクトに地球上の植物全部収蔵する目標のノアの箱舟施設ではないのだろう。
「世界が核の炎に包まれた後に地球上の植物をすべて復元してやるぜ!」
ではなく、
「世界が核の炎に包まれた後に人類が農業再チャレンジできるようにするために農作物の種保存しておきますね」
例えばトウモロコシの品種改良を野生種からもう一度やれと言われたらしんどすぎるので品種改良後の種を保存しておくということか。
https://www.gene.affrc.go.jp/pdf/misc/pamphlet-gb2016.pdf
やっぱり日本は稲を重点的に集めているとかあるのだろうな。
だとするとウクライナのとこにはきっと麦がたくさんあったのだろうなあ……。
スヴァールバル世界種子貯蔵庫がそういうプロジェクトちゃうの 本で読んだ
種のバンクいうなら植物に限らず動物や人間の子種も保存してほしいなあ。 遺伝的多様性を保っておけばきっといいことある。 ノーベル賞や王様やオリンピックの人の子種も大切だけど...