2021-05-07

コロナ禍のラーメン屋潔癖症世界がやっとわかった

週に一回の出社で、弁当も用意してないので、近くのラーメン屋に行っている。

感染対策はしっかりしている。入口や窓は全開で、席数は間引いており、全席の間に大きなアクリル板が設置してある。

入口に消毒用アルコールがあり、また客の入れ替わりの際には店員が机を念入りに消毒している。

客層もいい。ほとんどがおひとり様サラリーマンで、かっちりマスクをしたまま、喋りもせずにじっとラーメンを待っている。

しかしそれでも、この店には感染可能性があるなぁ、と毎回行くたびに感じている。

まず箸箱だ。

箸箱から割り箸を取る。ガチャガチャして取る。そうでないと上手く取れないのだ。

ということは、他の人もガチャガチャして取っている。したがって箸箱に入っている割り箸には全員が触れている。感染者も触れている。

まさか箸箱の中の割り箸を全部アルコール消毒しているわけがあるまい。

感染者の触れた割り箸ラーメンを食べるのだ。

次に水だ。

プラスチックのポットから自分でコップに注ぐ。

この時コップの縁にポットの縁が触れてしまう。

もし自分感染していたらどうか?

当然コップの縁には自分の唾液が付着している。そこにポットを当てて次ぐ。ほら、これでポットは汚染された。

もしこのポットが「既にそう」だったとしたら?

今度はコップの縁が逆に汚染される。それを使って水を飲む。ばっちりウイルスが体に入ってくる。

あとは替玉だ。

これはちゃんマスクをしている人も多いが、面倒がってマスクをせず、替玉を頼む人もいる。

そうなると飛沫が飛ぶ。隣の席に飛ぶかもしれない。

そんなことを考えながらズルズルとラーメンを啜っていたら、なんとなく、大学時代に知り合いだった潔癖症同級生を思い出した。

彼の見ていた世界認識していた事象は、こんな感じだったのかな、と思った。

初めて彼の言動の全てが、腑に落ちたような気がしたのだ。

とはいえ自分はそんなことを考えながらも、淡々割り箸を使いラーメンを食べ、ポットから水を注ぎ、替玉を頼んで食べる。(マスクはするけどね)

旨いものは旨い。リスク存在認識することとそれを避ける必要があるかは別だ。

そもそもその程度のリスクは他の店に行ったって避けられないのだから

もうずっとそうしているし、来週も、再来週の出社日も、きっと同じラーメン屋に行くだろう。

今のところ、自分は運良く感染していない。これからもずっとそうかはわかりようがない。

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