2021-03-21

anond:20210320161933

その異体字存在するという事実をどうやって証明できる?

とにかく俺が調べ尽くした結果では、鬼にょうに禀という漢字存在しない。

ウィクショナリーの部首鬼リストの鬼+13画を見てもそんな字はない。

異体字からフォントで表示できないと言うなら、異体字検索・表示できるIPA文字情報基盤データベースあたっみても魑にそんなグリフはない。

ムの部分が虫みたいな書き方になるバージョンが出るだけだ。

意外に詳しいニコニコ大百科や、グリフウィキというもっと広範な異体字・関連字を表示できるサイトで見ても、鬼+禀は見当たらない。

思い違いや妄想でなく実在するのなら、写真等で示してほしいんだが。

そもそも

凛と漓のそれぞれ右側の部分は字体のゆれでしかなかったんじゃなかったか

これが問題元凶だ。

禾の方の凜の俗字・異体字として示の方の凛があるが、この禾の方の凜の異体字として右側が禽になったグリフは存在する(凛・禀・漓にはそのようなバリエーションはない)。

これをもって禀≒稟≒禽とつなげてどんな漢字においても置換してしまえると思い込んだのかもしれないが、そんなことはなく、そもそも標準的な魑の鬼にょうに乗っかっているのは禽ではなく离だ。

离は山の神である大蛇を象った字であり、禽は網にかかった動物(鳥)を象った字、禀・稟は米倉を象った字なので、字源からしても異なる。

どこかに离→禀となるソースがあるなら教えてほしいが、俺が見つけられた類似現象は先述の凜→冫禽の一例だけだ。

もとから疑問に思っていたのだが、なぜ標準的な魑の字体に基づかず、仮に実在したとしても非標準な字体の方で覚えさせようとしているのか。俺には悪戯デマの類のように思えてならない。悪意がないのだとしたら、衒学者がその傲慢からいい加減なことを嘯いているようにしか見えない。俺が瑠璃の例を出しているのに淋漓にしか使われないなどと言うし、だいいち義務教育で習う漢字、離のパーツにあるのだから、离の書き取り自体は疎んじるほどのものではないはずだ。むしろ禀より書き慣れていると言ってもいい。

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