休日、姪っ子に頼まれて仕方なしに連れていったら老若男女入り乱れててびっくりした。
ジャンプを10年くらい緩く追ってたレベルだから当然話も知ってるけど同時期なら鬼滅より約ネバの方がレベルが高いと思ってるし、そこまで琴線には触れなかった。
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俺の横になかなか見ない美人が座って少しテンションが上がった。
長身で香水がうっすら香ってブランドのバッグを持ってる女性だった。すごく綺麗にしていて目を引くし姪っ子もすごく綺麗な人ってこっそり言ってきた。
どうやらカップルで来たらしくヒールを履いた長身の女性と比べても見劣りしない身長で仕立ての良さそうなスーツを着ているいかにも成功者の男と一緒だ。
こういうカップルがアニメ映画でデートなんてことに鬼滅の人気を感じる。それこそ気だるいフランス映画とか見てそうな二人なのに。
映画が始まると彼女は泣きっぱなし。姪っ子も号泣で泣く女2人に挟まれて戸惑う俺。確かに映像はよかった。面白かった。なんで伊之助達が目覚めたかとかなんで縄を切っちゃだめってわかったかとかそういう重箱つつきが無粋なくらい泣かせる脚本に音声がついていい映画だったと思う。
エンドロールも終わって泣きすぎた隣の女性が彼に「毎回見る度に杏寿郎が生き残るんじゃないかって思うんだけどやっぱり死んじゃうの……」って涙声で言っててこの美しい女が何度も煉獄の死を見に映画館に足を運んでることを察した。
禰󠄀豆子が切符を燃やしたので目が覚めた。