2020-10-03

母が亡くなって数年

私も一人暮らししているので父も一人きり。

そんな父から「今週帰ってこないか」とメールがきた。珍しいな、と思いつつ家に帰ったら、

リビングに床から天井であるキャットタワー、猫トイレおもちゃ複数が散乱してた。

え、猫飼ってるの?とテンション上げたら

身長180の厳つい顔の父はしょんぼり肩を落としてテンションが低い。

先日、外の物置の前にいた子猫保護し、そのまま飼うことにしたもの

子猫がちっとも懐かないし威嚇されまくり、とのこと。

はて、と袋に潜む猫に近づいたら、ごーろごーろと喉を鳴らしてていた。

「な、威嚇してるだろ・・・ずっとこうなんだ」と相変わらずしょんぼり

私が猫を触ろうとすると「馬鹿子猫でも爪は鋭いんだ!」と慌てる父。

子猫は私の手にすりすり。

ねえ父、このごろごろ音は愛情表現だよと言うと、ぽかーん。

恐る恐る手を差し出す父にも子猫はすりすり。

でっかいおっさんが一瞬で、パアァっと効果音出そうな笑顔になった。

後日、「猫の雑誌買ったら本当にごろごろ音は信頼の証って書いてある!」

と興奮気味に電話きた。無口な父が突然、猫のおかげで明るくなったよ。

母がアレルギー気味だったか金魚しか飼ったことなかったし、

黙っていたけど動物大好きだったとのこと。

遠方の兄が帰宅した時も猫に一生懸命しかけてて、兄に気づいた瞬間、

キリッとなったけど手元の猫じゃらしは止まらなかったそうだ。

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