2020-02-04

生活保護で生き長らえていた母がゆるやかに孤独に死を迎えた話

母が死んだ。

母は別に私にとって良い母ではなかった。だから全く連絡は取っていなかった。

ただ、生活保護受給関係行政からお伺い(どれぐらい援助できますかと聞いてくる類のもの)があった程度。

そのケースワーカーさんは謎に親切で、聞いてもいないのに母の様子を度々私に電話で伝えてきた。

母は長い間、余命宣告を受けていた。

はじめに余命宣告を受けたときは5年、いや6年か? それほど前のことだった。

「いつ何があってもおかしくない」そんな言葉を聞き飽きるほど聞いていたけれど、中々そんな展開にはならなかった。

何度も入退院を繰り返した末に、生活保護で貰える医療券の上限になったのでこれ以上は医療費は出せないとのことで退院をすることになった。

しかしたら、ケースワーカーさんは私にそれを伝えることで医療費を出してあげてほしいと間接的に訴えていたのかもしれない。

私は何もしなかった。理由を書いても共感できるかどうか、理解できるかどうかが分かれるのは間違いないので理由はさておき。

母はゆるやかに死んだ。

自分の体調的にどう考えても医療を受けずに長い間生きられるとは思っていなかったと思う。

そもそも自分で歩く事もトイレとベッドの往復ぐらいしかできないレベルだったのだから

最後餓死なのか病死なのか解らない状態だった。

私はすべてを放棄し、放置した。

そのことに対して何も後悔していない。

ただ伝えたかったのは、最低限の生きるための医療生活保護では受けられないことがあるということだけ。

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