惣菜コーナーに向かうと、その日に作った弁当や惣菜が並んでいる。
そこに70歳くらいのお爺さんがいて、お弁当を持って置いて、また違うお弁当を持って置いて、をずっと繰り返している。
惣菜コーナーを離れて、1周して戻ってきてもまだお弁当を持って置いてを繰り返している。
一体何をしているのか気になり、よく見ていて自分は気づいた。
──お弁当を重さを量っている...!
もうその瞬間悲しくなった。
おそらくそのお爺さんはできるだけ米や具材の量が多いものを数あるお弁当の中から選びたいのだ。
そんなものに対して長い時間かけて調査している姿や、その無駄な時間の使い方に悲しくなった。
自分は買い物するふりをしてしばらく様子を観察していたが、親子丼を持っては置き、少し移動して今度は幕の内弁当を持っては置きを繰り返している。
弁当コーナーを一周して、どうやらお爺さんはとんかつ弁当に絞ったらしい。
そしてやっと買うべき弁当が決まり、選びぬいた弁当を一つだけ、他の弁当の山とは違うところにキープとして置いた。
──やっと終わった...。
安堵した瞬間、お爺さんが選びぬいた至高の弁当を歩いてきた大学生がカゴに入れてレジに向かった。
お爺さんは一瞬何が起こったのかわからない表情になり、大学生はスマホを見ながら悠々と歩いていった。
お爺さんは悲しい顔をして大学生の後ろ姿を見ていた、声をかけるのかと思ったけれど、またとんかつ弁当を持っては置きを繰り返し始めた。
残念なことに重量は一つ一つ違います 厳格な工場だけを見て全部を語ってはいけませんえ
面白く読ませていただきました。 重量かぁ。ごはんいっぱい食べたかったんでしょう。可愛いですね。 自治会で当番きたときは、近隣の子供さんたちがきて、飲み物担当でチケ交換す...
自分は試食コーナーで試食しながら見ていたけど、もうお腹いっぱいになり、その場を後にした。 だったら名作だったのに! 惜しい!
大学生が出てきたあたりから嘘松かな。
ネトウヨだろ
anond:20180917001512
そのようなおじいさんは、現役時代は働くのが忙しくて日々の食事の質や量を真剣に考えたことが無かったのだろう。 退職して余裕が出てきたから、その御歳になってようやく「顧客目...
増田は計量法を知らないのかな。そのおじさんは商品量目立入検査の私服検査員だよ
高齢化限界集落こと台東区住んでるけどそういう年寄り多い。 体が動きづらい年寄りにしてみれば近所のコンビニやスーパーでの食糧の買い出しも楽しみなショッピングなんだよ。弁当...