2017-02-21

モンハン怖話「ちょうだい」

あれはモンハン4が出た頃でした。私と友達のAはMHGからの狩り仲間でSkypeでしゃべりながら3DSオンラインを遊んでいました。

Aが

「俺はそろそろ飽きてきた」

と言ったので、私は

「そうか、じゃぁ新しい武器作るから手伝ってくれよ。」

いつものように二人で遊んでいたのですが、ある日突然、「ゆうた」というプレイヤーが入ってきました。

ゆうた:はちみつちょうだい

彼は、MH4時代にたくさんいた「ゆう族」の1人。ゆう族に関しては「ふんたー」などで調べるとわかっていただけると思います

「おいwゆうたがきたぞw俺が相手してやるw」

Aは明らかに盛り上がっていました。飽きてきたところにいじれて楽しめる寄生プレイヤーの登場。Aは応対しました。

 

A:やだ

ゆうた:てつだって

A:やだ

ゆうた:はやくいこ

Aは面白がっていました。

私は「おい、そろそろやめておけよ、相手子どもだぞ」というとAは「大丈夫大丈夫」と言っていました。

A:てかおまえさ、別にここじゃなくていいだろ

ゆうた:ぼくがへやたててもみんなこない

A:ふーん

ゆうた:その名前ちょうだい

その文字を見た瞬間、通話の向こう側からいきなりAが「ギャー」と叫びました。

私は

「おい大丈夫か?どうした?」

というと、1分ほどの沈黙の後こんなことをAは言い出しました。

「ぼくの名前は?」

ぼくの名前…?なんでいきなりそんなことを?と思っていたのですが、

「Aだよ」

と答えると。Aは

「そうか、もどれたんだ。よかった。」

と言い出しました。

詳しく聞くと、「名前をちょうだい」と言われた時に自分キャラクターがゆうたになり、「はちみつちょうだい」や「てつだって」としかチャットでうてなくなり、いろんな部屋に入っていると「その名前ちょうだい」とチャットすることで出来て、戻ってきたという話でした。

私が「そんなあほな話があるか」と笑ってるとAはいいました。

「きみはだれなの?」

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