2015-09-07

一眼レフで撮るものなんかない

安い一眼レフを父親から買い与えられた。

知り合いの写真学校にも通わせてくれたから、なんとかひどいけど撮れる程度にはなった。

でも、撮るものがなかった。

ビルやら、鳥やら、海やらをとりあえず撮っていた。

先週、父親の会社ミラーレス機でだが、新卒募集用のサイト写真を撮らせてくれたときは嬉しかった。

クソみたいな映像系の学部に通っている自分技能経験を頼ってくれたことと、若い女の写真を撮れるからだった。

顔がよくない女と、顔がいい女の写真を撮った。

手汗でカメラがねちょねちょした。

社員がなにも考えずに撮るよりも、うまく自分は撮らなければいけないという思いと、顔がいい女の目をディスプレー越しではあるが初めて見たので怖かった。

どちらも優しくしてくれるけど、顔がいい女の方が話すとき写真を撮るときも緊張した。

正直、顔のよくない女は雑に撮った。

なぜか自分はそうしたのだ。

ある程度美しいものをより美しくすることに自分は勤しんだ。

顔がいい女には大量にシャッターを切った。

顔がよくない女の方はなんともおもわなかった。

自分はあまりにも外見で行動を変えているといことがわかった。

こんなことがわかっても、明日美人には緊張するのだろう。

顔のいい女を撮っている自分はただただ惨めだ。

それは被写体に金を払ったり、お願いをしたりしなくてもだ。金を貰ったり、逆に女からお願いをされてもだ。

美しいものがどんなとき立場は上なのだ

撮っているとき自分は顔のいい女にひれ伏している。

惨めすぎて、悔しくなってくる。

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