2015-04-12

また会えた。

無事に便秘を解消した俺は、これから便秘して遅刻しないように気をつけていた。

クックバッドで便秘に良さそなものを選んで作って食べる日々。

でも俺には一つ気がかりなことが会った。

「またあの夢の中で会った女ABに会いたい・・・

そりゃああんだけ優しくされたらまた会いたくもなるよな。

似てる娘はいないか近所のデリヘル店を片っ端から探したが見つからなかった。

だが、会うためにはまた便秘しないといけない。

なんとかうんこを溜めないで会える方法はないのか。

考えた俺はある名案が浮かんだ。

精子を溜めてみるか。」

精子なら夢精で済む。

遅刻することもない。

精子が溜まっていてもあの子達は来てくれるんじゃないかと思った俺は禁欲を始めた。

そうして一週間が経った。

その夜、夢の中で右手の先がなんとおっぱいになっていた。

まるで寄生獣ミギーのように右手の先がおっぱい寄生している。

「ええええ。なんだこれ。でもきれいなおっぱい。俺好み・・・いやいや、なんなんだまじでこれ。」

するとおっぱいがしゃべり始めた、

「溜まっとるんやろ?」

おっさんの声だ。

乳頭が「口」になっているようだ。

「どや?」

「どや?ってなんですか?」

「このおっぱいどやってことや。」

「まあ、好きですね。完璧ですよ。」

「そやな、だれのおっぱいや。」

「知らないですよ。」

「知っとるやろ。」

俺は今まで見たことのあるおっぱいの色や形から想像して答えた。

蒼井そらさんですか?」

ちゃうわ。」

「じゃあ、飯嶋愛さんですか?」

全然違うわ。」

「一体誰ですか?」

ママや。」

「え?」

「お前のママや。」

「え、気持ち悪い、おえおえ。」

「何言うとんねん。そのおっぱいめっちゃ吸うてたやで。」

「それとこれとは話が。」

きれいなおっぱいなんだからええやん。今まで色んなおっぱいになってきたけど今までで一番きれいやで。」

「他のおっぱいにもなれるんだったらこの前夢で会った女の子おっぱいになってもらえませんか?探してもなかなか見つからなくて。」

「そやな、じゃあハーゲンダッツ大きいサイズのやつ買うてこい。そしたらな。」

「わかりました、買ってきます。」

ハーゲンダッツを上納するとおっぱいは言った。

「他のおっぱいになれるて嘘やねん。」

「え?」

「お前だまされたんや。アイスうまかったわ。おおきに。」

「ず、ずりいな。」

アイスを食べて満足気なおっぱいが言った。

「触れ。」

「え?」

「揉んでや。」

「嫌ですよ。」

「頼む、触ってくれ。」

おっぱいに強く頼まれ俺はお母さんのおっぱいを揉んだ。

「あ、ああん。」

「まじで気持ち悪いです。」

もっと・・・

「嫌ですよ。」

もっと、上、おっぱいを四分割して右上を揉めや。」

半ば強引に腕を捕まれ揉まされた。

「あれ?堅いです。ゴリゴリピーナッツが入ってるみたいです。」

「それや。」

「なんですか?」

ママはそれで死んだんや。」

母は乳がんで死んだ。

「お前、お母さんが一人で育てて、仕送りもしてもらって大学も行かずに、全部その金風俗に溶かしたんやろ。お前が学費で金ない、金ない言うてママは寝ずに働いて病院にも行かんかったんや。リアルおれおれ詐欺におうたようなもんや。ママ申し訳ないんか?」

反省してます。」

「ほんまか?この前うんこもらして遅刻した時ママめっちゃうけとったで。うんことかマジで止めとけや!って」

ここで目が覚めた。

パンツはカピカピになっていた。

10年ぶりの夢精だ。

俺はパンツを履き替えず出社した。

仕事上がりに母のお墓に10年ぶりに線香上げてきた。

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