2011-12-05

億ションと毛玉ジャージ

街のヒエラルキーでいったら、最上級高層マンションが駅前にある。

いつかはそこで暮らしてみたいと思っていた物件だ。

庶民には夢のまた夢だ。

今日は、ドン・キホーテで、日常品の買い物をしてきたんだ。ちょっとした食べ物トイレットペーパーだ。

レジで並んでいるとき、毛玉のついたジャージを着た夫婦らしき人が前にいた。

並んでいるときは、気にしていなかったのだが、ふと気が付くとお店を出てからしばらくして、その夫婦の後ろを歩いていることに気が付いた。

帰る方向が同じようだ。

ドン・キホーテの黄色い袋を両手に持った夫婦は、どこに住んでいるんだろう。

服装から想像できるようなところに住んでいるんだろうなと勝手妄想していた。

しかし、この妄想はあっさりと裏切られて、私の夢は一気に崩れた。

毛玉ジャージ夫婦は、冒頭に述べた最上級高層マンション入り口に消えていったのだった。

あれだけの億ションに住んでも、ジャージドンキなんだ。デパートでお買い物ではないのか。

そんな生活はうわべだけであって、所詮人間が食べるものなんて大した差はなく、服としてはジャージが一番楽なのだ

ビル・ゲイツ氏は、

君が食べるマックハンバーガーとぼくが食べるそれは同じものではないか

と、言ったとか。

億ションビルさんのプライベートも知らない私がいうのもなんだが、

あらゆるものから見栄を取り除いてしまうと、人間が営む生活なんて大して変わらないのかもしれない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん