2011-11-19

私は生きることにした。2

第一章 命

秋の冷たい風が肌に当たってひりひりする日。

俺は銀杏の木の下に居た。

『俺』という一人称だが、俺はれっきとした

である

殺気優佳(さっきゆうか)。

それが俺の名。

普段から男勝りな性格で、

受験のことなど全く考えていない

中学三年生だ。

俺は母親が居ない。

父が浮気をし、

母と父は離婚してしまった。

クラスの奴らはそういうことを

どうにもからかいたくなるらしい。

___こっちは別に気にしていないが。

学校生活はつまらない。

人を信じる気にもなれない。

信じたくない。

まり俺は一匹狼である

思うんだが、人間とはなんでこんな

最悪な種族なのだ?

「それは感情があるから

___それだけの理由?

本当嫌になる。

そんな俺だが、一人だけ信じれる人がいた。

小学校に入る少し前のことだ。

「優佳ちゃーん!!」

ある男の子が話しかけてきた。

・・・なんだまたお前か。

の子名前・・・

何だっけ??

もう結構前のことだ。

全然覚えていない。

ただ、明るく優しい顔だけを____

俺は信じることができた。

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