2011-05-02

立体音響はなぜ廃れたのか

数年前ネット上で話題になった立体音響。従来の左右のみの位相だけでなく、奥行き――つまり三次元的な音の捉え方によって、あたかもその音が目の前で鳴っているかのように聴こえる。都内のオーディオショップ体感したとき「これは凄い」と思ったのだが、社会的にはあまり話題にならなかった。

需要が無かった。でもそれ以上に一般の人を遠ざけた理由は、立体音響というシステム自体が、単なる音フェチオナニー用具として機能していたからだろう。

立体音響ヘッドフォンで聴くと分かるが、首の近くで喋っているようで、くすぐったくなったり、こそばゆくなったりする。一般の人はゾワゾワして、聴くのをやめてしまうだろう。だが音フェチ人間にとっては、それこそが快感。ゾクゾクするのだ。環境音や、朗読CDを聴きながら、心行くまでそのゾクゾク感を体感する。

一般人はおそらく、その音フェチトンデモ具合に引いてしまったのだ。ドン引きしてしまった。立体音響が音フェチたちのオナニー用具として使われていることを敏感に嗅ぎ取った一般消費者層は、立体音響から離れていった。ただ、それだけのこと。

さて、最近立体音響の魅力に取り付かれた僕は、今日もわずかに存在する立体音響音源ネットで捜すのです

  • 立体音響はしらんが5.1chは結構普及しましたがな。 普及の決めてになったのは2万~1万円台での5.1chフルセットですわ。 チャイナ製のプラスチックエンクロージャの奴にはDVD+スピーカで1...

  • 立体映像(3D液晶)も同様にいまいちメジャーになりきれないよね。個人的には大好きなんだけど。 思うに、どちらも実は3Dっぽいだけで厳密には本物(リアル)じゃないから、一般の消...

  • 3Dテレビはごろ寝してると立体に見えないでしょう。(違ったらごめん) そこがネックだと思ってる。 立体音響はどうなんだろう。 両耳の位置をピンポイントで決めないと十分な効果を...

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