それは自己責任だろ、って主張は個々が正当に有する権利を明確にしなきゃいくらでもこじつけようがある気がする。
貧乏人への再配分構造を変えられないのはお前の能力不足で自己責任なんだから不満を垂れるな。
映画館で泣くガキに我慢出来ないくらいの狭量さが問題なんだからお前の自己責任。
お前の意志で映画館にガキを連れてきてんだから、ガキが騒いだら退出するのは当然の自己責任。
この水掛け論に終止符を打つ、とまでは行かなくとも調整くらいはする権利を明確にする過程こそが政治だと思う。
その権利を定める政治過程の中で、当該権利の是非を自明に前提として置いた「自己責任」を根拠とするのは論理が循環してるというか、ただこの取り決めに賛成/反対で〜す、気に食わないから嫌で〜す/それが当たり前なんでそうあるべきで〜すって言ってるのと変わらない気がする。