2024-11-02

ジャイアントカプリコ弱者男性

(暗い部屋の中で、力なく座っている)

「ああ……また、人生って何なんだろうなぁ……」

テーブルの上にジャイアントカプリコが山積み)

「この甘さだけが、唯一の救いなんだよ……」

(手に取って、かじる)

「おいしい……。でも、虚しい……」

(次々とカプリコを口に入れながら、切なそうにため息をつく)

「なぁ、カプリコ。お前だけが、俺を理解してくれるのか……?」

最後一口を口に入れて、じっと空っぽパッケージを見つめる)

「結局、満たされないんだよな……」

(また次のカプリコに手を伸ばす)

「もう、止められないんだ……カプリコが無くなるまで……」

カプリコに手を伸ばした瞬間、キラキラと光がはじけ、目の前に小さな妖精が現れる)

「やっほー!私はカプリコ妖精、カプリーナ!元気ないから出てきちゃった!」

「…え、妖精?」

「そう!これから私があんたをハッピーにしてあげるんだから覚悟してよね!」

(カプリーナは彼の部屋をピンクハートリボンで飾り始める)

「え、待って!なんだこのドタバタ感…」

「楽しんで!恋も友情も、甘さもぜーんぶ私に任せなさい!」

(こうして、彼とカプリーナの賑やかな日々が始まり、少しずつ彼の表情も明るくなっていったのだった)

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