「失礼します」を「失礼いたします」、「お送りします」を「お送りいたします」…
とある世代より若い日本人は、「します」より「いたします」のほうが丁寧であるという印象をもっているように思える。
敬語の文法的には、「します」でも全く問題ないはずだ。ただ、目上の人にしますだけだと、なんとなく敬意を欠いてる気がするので、「いたします」にしてしまう。まさに呪いだ。
実は俺は自分がどこでこの呪いにかかったかは覚えている。マナー講師がテレビで「『します』は失礼。『いたします』を使いましょう」と言っていたことだ。ちょうど就活の時期だったので、そういう部分に敏感だったのもあいまって、まんまと俺はその呪いにかかった。そして15年以上たった今も解けていない。