2024-09-18

認知症になると鎧が取れる

認知症も色々あると思うのだが、やはり前頭葉の働きが鈍化して抑制が効かなくなるそうだ。私の父は以前、誰に対しても穏やかで優しかったのだが、認知症になったらびっくりするくらい全方位に攻撃的になっている。杖を振り上げて威嚇することもしょっちゅうだ。

ヤマザキマリさんという作家がいる。テルマエ・ロマエの作者だ。

彼女の母は逆に認知症になる前はとても自他に厳しかったそうだが、現在はとても弱気で臆病になっているそうだ。

ヤマザキマリさんはこれを「母は鎧を作り上げていた」と表現している。

外界に適応するために作り上げていた行動パターン。それを鎧と表現したのだと思う。

その鎧が認知症になって崩れたわけだ。

私の父のやさしさも、理性で必死に作り上げていたものだったのかもしれない。

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